ビジネスの成功には「ターゲティング」が欠かせません!!
しかし、ターゲットをあまりに絞り込みすぎると、
確かに売れるものの、その分ユーザーが限られてしまい、結果として売上が伸び悩むことがあります
「もっと売上を上げたい」——それは誰もが願うこと
でも、売上を最大化するためには、ただ売れる商品を作るだけでは足りません。
ターゲットの設定をどう工夫し、どんな戦略を取るかがカギになるのです。
この記事では、売上を伸ばし続けるための「効果的なターゲティング戦略」についてお伝えします。
あなたのビジネスが飛躍するヒントを、一緒に見つけましょう。
ターゲティング戦略を効果的に活用して売上アップ
皆さん、ローソンの「俺のプリン」を覚えていますか?
この商品は、男性にターゲットを絞った大胆な戦略の成功例です。
昔はスイーツと言えば女性がメインのお客様。
でもローソンは、あえて男性向けに超大容量のプリンを投入しました。
結果は大ヒット。男性の心を掴み、売上アップに大きく貢献しました。

しかし、その戦略には大きな壁もありました。
「俺のプリン」は男性には大ウケしたものの、スイーツを好む女性からは見向きもされなかったのです。
女性の心を掴まなければ、スイーツ市場の成長は限られます。
そこでローソンは動きました。
どこのスイーツ店にも負けない「ホイップクリームの黄金比」を追求。
200回以上もの試作を重ね、試行錯誤を繰り返した結果
ついに女性の心を掴む理想の味を完成させました。
この戦略の転換により、女性ユーザーの獲得に成功
売上はさらに伸び、幅広い層から支持されるスイーツブランドへと昇華したのです。
このローソンの事例は、ターゲティング戦略がどれほど強力かを示しています。
一つのターゲットに絞って攻めることも大切ですが、
ターゲット層の拡大に挑戦し続けることで、
売上アップが加速するのです
さらにもう一つ
レゴといえば、昔から「男の子向け」というイメージが強いですよね。
実際、男の子は騒いだり組み立てたりする遊び方を好むことが多いです。
一方で、女の子はおままごとやごっこ遊びを好む傾向があります。
レゴもその点に注目し、女の子が興味を持ちやすい警察官や消防隊員などの職業セットを開発しました。
これによって、女の子もレゴで遊ぶようになり、売上は大きく伸びました。
ターゲットの遊び方や関心に合わせて商品を見直すことが、売上アップにつながる好例です。

戦略を通した気づき
これまで紹介してきたローソンやレゴの事例に共通するのは、
「ターゲットを変えるだけで、売上はまったく違う結果になる」ということです。
実は、私自身も似たような経験をしたことがあります。
あるお店では、長年男性のお客様がほとんどでした。
スタッフは全員女性なのに、それを一切発信していなかったのです。
男性のお客様が多かったこともあり、どうしても男性向けのお店という印象が強く出てしまっていました。
ある時、オーナーから「女性のお客様をもっと増やしたい」という相談を受けたんです。
そこで私はこう提案しました。
「まず、“女性スタッフだけで運営しているお店”という事実を、しっかり伝えましょう」
広告やSNS、チラシなど、あらゆる場面でそのことを明確に発信し、女性スタッフの写真も追加しました。
たったそれだけの工夫です。
すると、女性のお客様がぽつぽつと来店し始めたんです。
来店された女性にお話を聞いてみると、

「男性スタッフだけのお店かと思ってた」

「興味はあったけど、誰がやっているのかわからないからちょっと怖くて…」
――そんな声が多く聞かれました。
「なんだ、そんなことで?」と思うかもしれませんが、
こうした「小さな誤解」や「届いていない情報」が、実はお客様の足を止めていることもあるのです。
今来ていないお客様をどう獲得するか。
その戦略を立てることももちろん大切です。
ですが、ただ闇雲にターゲットを広げればいいというわけではありません。
今のターゲットにしっかり届いていて、その理由や強みが明確に言える状態であることが前提です。
誰に、何を、どう伝えるのか。
その解像度を高めることが、売上を伸ばすための第一歩だと、私は実感しています。