マーケティング

購入するのに“安い値段”は本当に正解?競争から抜け出すための考え方5選

前の記事の続きにはなりますが、


ユーザから商品を買っていただくためには
マーケティングや商売の世界では「ターゲティング」が必要になります

ターゲティングを正しく行うことによって、
商品の価格は現在の価格から何倍にも跳ね上げることだって可能です

以前書いた文章では、客数を伸ばすことについて書きましたが、

1,000円の商品を100個売るよりも
10,000円の商品を10個売る方がいくらか楽です

そんな価格について深く書いていきます
全く知らない人や業界に詳しい人も「たしかに!」と思わせるような内容になっておりますので
是非是非、最後までご覧ください

購入するのに“安い値段”は本当に正解?

突然ですが、何かを購入する時に「見た目」を重視する経験はないでしょうか?

・かわいいから
・好きなキャラクターがいたから
・なんとなく惹かれた
・娘が好きだから

たくさんの理由があって見た目やキャッチフレーズで購入した過去があるかと思います

私の話ですが、恥ずかしいですけど
中学生の頃は好きなアニメキャラがいるだけで
値段を見ずに買っていたことを思い出しました笑



企業でマーケティングや営業に関わっていると、
どうしても「価格を下げないと売れないのでは?」という空気に直面することがあります。

特にBtoB領域では、競合と比べられ
「うちはもっと安くできますよ~~!」と言いたくなる場面が散見されます

ただ!! 私たちはこれまで値段を下げずに商品を購入してもらうという結果を
確かに出してきました。

なぜそんなことが可能なのか?

答えはシンプルです。

ユーザーが「欲しい」と思う理由が、価格以外のところにあるからです。

それをきちんと見つけて、形にして届けていけば、値段という壁は意外と簡単に乗り越えられるのです。

今回は、「値段という壁を貫通して、商品を購入に導く行動」を5つご紹介します。

商品を購入に導く行動5選

続きに入る前に、価格を安くして「売る」という考え方を綺麗サッパリ排除して
見てもらえたら、とても嬉しく感じます
では、参ります!!

①ユニークな販売計画を立てる

ユニークな販売計画とは、単に珍しいことをする、というだけではありません。

それを見たユーザーが思わず「お、新しい!」と感じて、自分ごと化”するきっかけになる販売の仕組みです。

言い換えれば、

ココがポイント

「ユーザーが選んでくれる理由を、値段以外でつくる」ための方法

じゃあ、具体的にはどんな販売方法があるのか?
私の経験や印象に残った実例をもとに、いくつかご紹介します。


■ 例①:日替わりサプライズで届ける“体験型”ギフト

ある企業が展開していたのは、バレンタイン限定のギフト企画。
内容はというと──

  • 価格は2万円(一般的には高価格帯)
  • 商品は3つセットで販売
  • しかも中身は開けるまでわからない
  • さらに配送が「12日・13日・14日」と日を分けて届く
  • 最終日の14日に向けて、プレゼントの豪華さがどんどん上がっていく

というユニークな仕掛け。

この企画は、値段そのものよりも、「買いたい!」「ワクワクする!」「相手を喜ばせたい!」という感情を呼び起こし、大きな反響を呼びました。

単にモノを売るのではなく、“贈る体験”を商品にしたことで、「この商品にする理由」が生まれた好例です。


■ 例②:お客様を“自分のファン”にしていく飲食店

これは少し毛色が違うのですが、私自身の体験から。

以前働いていた飲食店では、キャッチ(いわゆる声かけ)でお客様を1人でも連れてくることができたら、

その方の専属スタッフとして接客するというルールがありました。
自分で連れてきたお客様=自分のファンにする」という考え方です。

しかも、1人も捕まえられなければ、その日は働けない。
完全成果主義のようなシステムでした。

かなり尖った仕組みでした。実際サボっていましたし笑

まさに“接客ではなく自分自身を売る”という意味で、非常にユニークなスタイルだったと思います。

残念ながら仕組みの厳しさゆえに、継続できる人が少なくてお店は閉店してしまいましたが、
なかなかいい経験でした。

②ユニークな価値を提供する

■ ① 太陽光発電は“未来価値”を売っているビジネスモデル

太陽光発電の設置って、ユーザー目線で見ると

今は高いけど、後々プラスになる」という典型的な未来投資ですよね。
たとえば月々の電気代が下がったり、売電によって収入が生まれたり。

でも、よく考えてみると――

設置業者からすれば、設置が完了した時点で仕事は完了

それ以降の「ユーザーにとっての得」は、企業には直接関係ない。
昔よりも安くなったとはいえ、60万円という金額を払ってもらえるのだから、
かなり良いビジネスモデルだと思うんです。

何がユニークかというと、これは「未来に得をする自分」を買っている感覚なんですよね。

商品そのものではなく、自分の未来の姿を売っている。

■ ② ディズニーランドのファストパスは「時間」を買う仕組み

もう一つ、ユニークな価値の売り方として印象に残ったのが
ディズニーランドのファストパス(有料優先チケット)

正直、昔は「こんなの誰が使うの?」と思っていました。
でも、最近見たのは、海外から来ている旅行客がこぞって使っている光景

よく考えれば納得でした。
せっかく来た日本。たった1日でディズニーランドを満喫したい!!」と思えば、
お金で“時間”を買うのは合理的な判断です。

特に今は外国人観光客も増え、どこも混雑している。

「たくさんのアトラクションに乗れる」という“経験価値”を買う仕組みとして、
ファストパスは見事に機能しています。

昔からあったものでしたが、今が一番本領発揮している気がします

③思わず手が出る商品。サービスを提供する

①■ 朝ごはんを無料にするか、給料に加算するか?

ベクトルは違うのですが、

「北の達人コーポレーション」という企業が、社内であるアンケートを実施したそうです。
その内容はこうです。

「朝ごはんを無料で提供するのと、その分を給料に上乗せするのと、どちらがいいですか?」

結果は圧倒的に「朝ごはん無料」が多数。

金額的には同じでも、目の前に“ある”実感の方が価値を強く感じるんですね~


②■ 「旅費・宿泊費を引く」のと「旅費・宿泊費が無料」は、全然違う

もう一つ。とある講演の主催者がこういう工夫をしたことがあります。

  • 講師に「旅費と宿泊費を講演料から差し引きます」と伝えるより、
  • 「講演料はこの額で、旅費と宿泊費は“無料で”ご用意します」と伝えた方が、反応が良かった

これも金額としては同じはずなのに、無料”と聞いた瞬間にお得に感じてしまう人間心理が働いているわけです。
まったく理由は分かりませんが(笑)

④圧倒的な信頼を提供する

「クーリングオフ制度あります」
「3年間の保証付きです」
「全額返金対応します」

こういった安心感を伝える仕組みは、よく見かけますよね。
そして実際に、多くの人がこうした「何かあっても大丈夫」という後ろ盾に背中を押されて購入を決めています。

つまり、これはただの保証ではなく、信頼を買ってもらう仕掛けなんです。

以前、ある方からこんな言葉を聞いたことがあります。

「大企業と同じことをして、同じ広告を打ち、同じ保証をつけたとしても、絶対に勝てない」

最初は「いやいや、条件が同じならチャンスあるのでは?」と思いましたが、
その後の説明に、妙に納得してしまいました。

それは──

「誰も知らない会社」より「よく知っている大企業」の方が、圧倒的に信頼されているから

どんなに条件が良くても、
どんなにキャンペーンや保証がついていても、
ユーザーはその企業を信頼しているかどうかで判断します。

⑤ユニークな経験を提供する

■ ライザップのCMが反響を呼んだ理由

「結果にコミットする」で有名なライザップ
あのCM、改めて見てみるととてもシンプルです。

太っていた“ビフォー”の姿 → 引き締まった“アフター”の姿

それだけ。途中の食事制限や筋トレ風景は一切ありません。
でも、それがかえって視聴者の想像力をかき立てました。

「え?たった数秒でこんなに変わるの?」
「自分もこうなれるかも…?」

ビフォー/アフターという“変化の体験”を、ギュッと詰めて見せたことが強烈な印象を残したのです。

言葉はいらない。ストーリーもいらない。
見せたのは「体験」そのものでした。


■ ハワイ旅行での、ちょっと変わったサービス

これは私が実際に体験した話です。
ハワイ旅行に行ったとき、現地のツアーでとてもユニークなシークレットルールがありました。

「インストラクターの名前を最後まで覚えていたら、お昼ご飯が無料」

まさかのチャレンジ型特典!

もちろん、英語が全く聞き取れなかった私は、「最初から名前なんかいったっけ?」てな感じです(笑)
でもその体験は、今でも思い出に残っています。

最後に

今日お話しした内容は、分かりやすいたとえ話をいいました
今後のビジネスの展開でいいものがあったら、活用していただけると幸いです。

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