何度もお伝えしていますが、広告だけに頼った集客は年々難しくなっています。
その大きな理由のひとつが、
ユーザーの検索行動が変化していることです。
たとえば以前であれば、「商品名+安い」「サービス名+おすすめ」といったキーワードで検索し、
「購入や来店」が叶っていましたが、
今じゃそうじゃなくなっています
「〇〇を使ってみた感想」や「本当に効果があるのか?」のように、
よりリアルな情報を求める人が増えています。
広告で成果が出なくなって困っている方は、ぜひこの先を読み進めてみてください。
今後取り組むべき具体的な施策をご紹介します。
これは業種を問わず、どんな仕事にも応用できる内容です。
きっとお役に立てるはずです。
【マーケティング】口コミでの紹介集客で未来を変える
なぜ、いまの時代は「口コミ」がこんなにも重視されるのか?
そもそも、現代のユーザーがなぜ口コミを重視するようになったのか。
そこにはいくつか、時代背景に沿った理由があります。
①「期待はずれ」が年々増えている
まずひとつ目の理由として挙げられるのが、
「買ってみたけど、期待と違った」
「宣伝と中身がぜんぜん違った」
という声が、ここ数年でかなり増えてきていることです。
これは裏を返せば、ユーザーが情報の正確さを求めているということ。
広告だけでは信じられない。
だからこそ、
ココがポイント
実際に使った人の声=口コミを頼るように
② SNSと「承認欲求」の時代
そしてもう一つの理由が、SNSの普及と、そこに付随する承認欲求の影響です。
今の時代、多くの人が「誰かに認められたい」「反応がほしい」と感じながら生活しています。
そうした気持ちから生まれる行動のひとつが、「レビュー投稿」です。
たとえば、商品を買った後に

このアイテム、めっちゃよかった!
正直、微妙だった

SNSでシェアし、その投稿にいいねやコメントがつく。
これがひとつの達成感になり、レビュー行動を後押し、商品を意見する側になっている
ちなみにちょっとした余談ですが、
日本で最初に商品のレビューを本格的に行ったのは、あの有名YouTuber「ヒカキン」さんだと言われています。
いわば、日本のレビュー文化の先駆者とも言える存在です。
今では、YouTubeの動画を見ながらコメント欄をチェックするのも当たり前になりましたよね。
動画・SNS・コメント文化など、
ココがポイント
あらゆる場所で“他人の意見”が重要視されている時代
だということがわかります。

口コミが大切だとわかった今、私たちは何をすればいいのか?
ここまでの話で、現代のユーザーがいかに“口コミ”を重視しているかはご理解いただけたかと思います。
では次に、「具体的に何をすれば、口コミされる存在になれるのか?」
その答えを明確にしていきましょう。
たしかに、情報の正確性は非常に大切なポイントです。
「嘘をつかない」「事実を盛らない」──この姿勢が信頼の土台になります。
ですが、それだけでは人は動いてくれません。
正しくても、心に響かなければ、行動にはつながらないのです。
行動を生むのは、「関係性」から
実は、人が最も信じて動くのは、関係性を持っている相手からの情報です。
実際にあなたも、「友人に勧められて買った」「知り合いが紹介していたから気になった」
という経験、あるのではないでしょうか?
ここにヒントがあります。
“語られる仕組み”をつくること。
それが、今後の集客で最も大切な視点になります。
あるデータによると、誰か一人が口コミすれば、少なくとも2人に話が伝わるとされています。
この“波及効果”を生むには、
ココがポイント
相手の期待を越える体験を提供することが不可欠です。
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「語られる存在」になるための、具体的な施策⑤例
では、実際にどんなアクションが有効なのか?
以下は、ある現場で実際に効果があった施策の一例です。
① 顧客の顔・名前・話した内容を覚える
「この前〇〇の話をされてましたよね」
といった何気ない一言で、“覚えてくれていた”という感動が生まれます。
人は、自分に興味を持ってくれている場所に、自然と通いたくなるものです。
② 来店者全員に手書きの手紙を送る
今の時代に、わざわざ手紙を送ってくれる──
しかも内容が、その人との会話に基づいていたらどうでしょう?
**「この気持ち、誰かにも味わってほしい」**と、人に伝えたくなります。
③ 商品やサービスに“物語”をのせる
まるでアイドルオーディションのように、過程や背景を見せることで共感が生まれます。
商品ができたストーリーや、お店が生まれた想いなどを伝えることで、
“応援したくなるファン”を育てることができます。
④ コミュニティをつくる
月に1回でもイベントを開催すれば、
「また行こう」「ついでに何か買おう」と思えるきっかけになります。
人と人がつながる場は、口コミの発生源にもなります
⑤みんなそうしている促す
営業でもよく使われる第三者話法です
自分が主張するのではなく、他人の体験・感想・評価を通して伝えることで、
聞き手に心理的な抵抗感を与えにくくし、信頼性を高める効果があります。
まとめ
現代の社会では、ただ広告を出すよりも、
信頼できる相手にすすめられた商品やサービスのほうが選ばれる時代になっています。
だからこそ、「語られる仕組み」をつくることが、これからの集客や売上アップにおいて欠かせない鍵になります。
実際に取り組めば、これまでとは違った確かな効果を感じられるはずです。
もちろん、再来店や継続利用を促すための最低限のサービス品質は必要です。
しかし、どこも似たようなサービスや商品を提供している今
最後の決め手になるのは、「期待を超える何か」であります。
技術や設備では差別化が難しくなった今だからこそ
「人」というものに目を向けることがまだまだ強そうです
それが、これからの時代に最も強い武器になるのではないでしょうか。